日照権とは何か?よくあるトラブル例や日当たりが悪くても部屋を明るく見せる術
- コラム
日照権とは何か?
日照権とは、建物の日当たりを保護する権利のことをいいます。
日照権を守るために建築基準法で定められているのは、「斜線制限」と「日影規制」の2つがあります。
マンションや一戸建てなどの建物は建築基準法に沿って建てられるため、最低限の日照を確保して建築されています。
建物の高さを制限する「斜線制限」
斜線制限とは建物と建物の間の空間を確保し、隣地の日照・採光・通風などを妨げないよう建物の高さを制限することです。
斜線制限は「隣地斜線制限」「道路斜線制限」「北側斜線制限」の3種類に分けられます。
隣地斜線制限
隣地斜線制限は、隣地境界線を起点として「高さ」と「斜線の勾配」を定めたものです。
隣地の建物の高さが20mもしくは31mを超える部分に制限がかかり、高さと勾配の比率が「1:1.25」もしくは「1:2.5」の範囲内で建築する必要があります。
道路斜線制限
道路斜線制限は接している道路の幅に基づいて、道路を挟んで反対側の建物の日照を確保するための制限です。
反対側の道路境界線までの距離の1.25倍、または1.5倍以下に建物の高さが制限されます。
ただし、道路から一定距離離れたところからは制限がなくなるため、直線的に建てることが可能です。
北側斜線制限
北側斜線制限は北側隣地の採光や通風を確保するための制限で、
北側隣地の境界線上5mまたは10mの基準の高さから、北側境界線までの距離の1.25倍以下に建物の高さが制限されます。
日照時間を保つ「日影規制」
日影規制とは、中高層の建物を建てる際に近隣の建物が長時間にわたって日影にならないよう建物の高さを制限したものです。1年でもっとも日が短い冬至(12月22日頃)を基準とし、日影を一定時間以上生じさせないよう計測されています。
日照権に関するよくあるトラブル
隣に家が建って日照時間が減った
新しく家を建てることによって、先に建っていた住宅の日照時間が減る可能性があります。住宅の窓の配置が影響していることが多く、日照時間が変わらないこともあるため受忍限度(生活妨害を受ける側の人が社会共同生活上、どの程度まで我慢すべきか評価される範囲)を超えなければ、
日照権の侵害とは認められないでしょう。
木が伸びて日照時間が減った
家の植栽として生えている木が伸びて大きくなってしまい、近隣の日照時間が減ることも考えられます。大きな木ほど日照に影響を与えますが、日照権の侵害という主張だけで伐採を強制することはできません。
上記のような事案以外にも、様々なケースが考えられます。
日照権の侵害の判断基準となる「受忍限度」は影響を受ける側の気持ちが大きく関係する部分である為、曖昧な部分が多いです。
なので、近隣住民への配慮はもちろんのこと、話し合ったり、専門家などの第三者を交えて相談したりして、解決を目指していきましょう。

日当たりが悪くても部屋を明るく見せる方法
壁や床の色を明るくする
部屋を明るくするには、多くの光を反射する白色などの明るい色を採用すると良いです。
「天窓」「高窓」を活用する
高い位置に設置する天窓や高窓であれば自然光が入りやすく、電気を点けずに日中の長い時間を過ごせます。
リビングを2階にする
リビングを2階に設けることで1階よりも高い位置になり、自然光が入りやすくなります。
吹き抜けにする
吹き抜けをつくることで、開放的な広い空間を演出することが可能です。
吹き抜けに加えて高窓や天窓を取り入れると、自然光が多く入るため室内がより明るくなります。





