自然災害に備えるための保険 火災保険と地震保険の基礎知識
- コラム
日本は地震・台風・豪雨など自然災害が多く、住まいのリスクに備えることが欠かせません。
ここでは、火災保険と地震保険の違い、必要性をまとめて解説します。
日本で起こりうる自然災害
- 暴風
- 豪雨・洪水
- 地震・津波
- 噴火
まずは ハザードマップで地域の災害リスクを確認することが大切です。
国の補償はどこまで?
大規模災害時には以下の支援があります。
- ・被災者生活再建支援金(最大300万円)
- ・災害救助法による住宅修理費の補助(最大70万円程度)
しかし、これらは 住宅の再建には全く足りない金額 のため、
民間の保険で備える必要があります。
火災保険と地震保険の違い

-
補償内容の違い
- ■火災保険
火災だけでなく、風災・雹災・雪災・水災・盗難・破損事故 など幅広く補償。
ただし、地震・津波・噴火は補償されません。
- ■地震保険
火災保険で補償されない地震・津波・噴火 による損害を補償。
➡ 役割が違うため、セットで備えると安心です。
対象物の違い
- ■火災保険:住宅・門・塀・物置など幅広く補償。
「建物のみ」「家財のみ」「建物+家財」から選択できます。
例:
- 落雷で家電が故障
- 強風で窓ガラスが割れる(風災)
- 雹で外壁やカーポートがへこむ(雹災)
- 豪雨で床上浸水し、床や壁が損傷(水災)
- ■地震保険:居住用建物と家財が対象。
ただし、30万円超の貴金属などは対象外。
例:
- 地震で外壁にひび
- 家具・家電の転倒破損
- 液状化で建物が傾く
- 津波で建物が流出
- 噴火による火砕流・噴石の被害
- 地震保険は火災保険より対象が限定されます。
保険金の支払い方式の違い
- ■火災保険
- 実際の損害額に応じて支払い
- 上限は契約した保険金額
■地震保険
損害の程度で 4段階の定額支払い
- 全損:100%
- 大半損:60%
- 小半損:30%
- 一部損:5%
地震保険は“生活再建の最低限の補償”という位置づけです。
保険料の違い
- ■火災保険
- 保険料は 会社によって大きく違います。
- 補償内容・特約・免責金額・割引制度・商品設計などの違いで
同じ建物でも 年間1〜3万円以上差が出る ことも。
火災保険は 必ず複数社で比較 すべきです。
■地震保険
地震保険は、国と民間の保険会社が共同で運営しているため、全国どこでも完全に同じ。
地震保険は「どこで入るか」ではなく
火災保険をどこにするかで決まります。
火災保険・地震保険は入るべき?
■火災保険
法律上は任意ですが、実質的にはほぼ全員が加入しています。
理由は
・住宅ローン利用時は加入が必須(融資条件)
- ・賃貸でもほぼ必須(入居条件)
- ・火災で家を失うと全額自己負担で再建が必要
数千万円の損害を貯金でカバーできる人はほぼいません。
火災保険は 実質的に必須の保険 です。
■ 地震保険
地震による損害を補償できるのは 地震保険だけ。
公的支援は最大300万円と少額で、住宅再建には足りません。
特に以下の人は加入の必要性が高いです。
- ・地震の発生件数が多い・予想されているエリアに住んでいる
- ・津波・噴火・土砂崩れのリスクがある
- ・住宅ローンの残債が多い
- ・災害で収入が途絶える可能性がある
生活再建のための 備え として重要です。
地震保険の加入率はどれくらい?(最新データ)
損害保険料率算出機構の「地震保険統計速報」によると、
2024年の地震保険の世帯加入率は 35.4%。
一方、当該年度に契約された火災保険(住宅物件)のうち
地震保険を付帯している割合は 70.4%。
新規契約者の約7割が地震保険を付帯しており
“火災保険+地震保険” を選ぶ人が増えてきています。
まとめ
- 日本は自然災害が多く、地域リスクの把握が必須
- 国の補償は少額で、生活再建には不十分
- 火災保険は幅広い災害を補償、地震保険は地震専用



